公園を作る。金のかからない昔の遊び場、空き地感覚。
裏ではディズニーランドのように緻密に管理されていて子どもの安全を守る。
緻密と言ってもITやデジタルではない。気配りが緻密なのだ。
年寄りが集う、犬もくる、糞もする、自然に帰る糞はそのままでもいい。
ヒステリックに犬の糞を責めない。
瓶や缶や吸い殻なんてのはもってのほか。土に帰らぬ。
きれいなところは汚れない。
朝から晩までそこで遊ぶ子供、入れ替わり立ち代わり爺さん、婆さんたちが安全を見守る。
体の動く爺さんが子供を見守り、体の不自由な爺さんも車いすから、おなじそれ眺める。
こどものいるところは心が和む。
じいさんばあさんがベッドの上ではなく、そんな場所でなら少しでも長く元気でいられる。
やること(意義)があって、子供を眺め、これほどの健康法があるだろうか。
できれば赤のギンガムチェックのボタンダウンにチノパンの爺さんだったら絵になるな。
定年廃止特区。
暗くなる頃にはパートを終えたお母さんが、どこのだれかは知らないけれど、とっくに顔見知りになったばあさんに軽く
会釈して子供の手を引いて帰る。子供が振り向き様に、ばあさんに「じゃあまた明日な!バイバイ」。
お母さんが「さよならでしょ。」パッシっと頭をはたく。
帰り道、どこからか夕飯のカレーの臭いがしてる。